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2005年 上門農園 南高梅 収穫直前情報 05.6.3版
【上門園 代表 上門庄亮のお話】

ここ梅の産地和歌山では、昨年の異常気象とも言える台風が6月に上陸、次々と日本上陸は10個にもなり、紀南の梅の木やみかんの木に大変受難な年となり、今年の着果を大変心配して、カニ殻エキスなどの葉面散布や灌注などで樹体活力ケアをしてまいりました。
 今の梅畑の状況は、とても芽立ち良好ですが、着果は例年に比べ1〜2割減です。最近雨があまり降っていませんので玉伸びが悪く、出荷開始直後は出荷量も少なくなりそうです。もう少し雨が欲しいですね。

上門庄亮とMAKOTO
上門庄亮とMAKOTO

 毎年のことですが、6月の25日過ぎくらいになると、「ああ、こんな梅を梅干にしたらいいのになあ。」というものが売れ残ってしまいます。(それを『しそ梅干』にしているのですが。)梅の木は活力のあるものほど熟すのが遅いので、後半になればなるほど良いものになります。一般市場では早く売った方が儲かるので、6月初旬からスーパーなどでバンバン売っていますが、そんな梅では良い梅干にはなりません。6月の前半は梅酒・梅シロップ用、6月後半が梅干用と考えるのが良いでしょう。

梅の実がテカテカしてきたら収穫の合図!!
 毛が抜けてテカテカしてきたら、
そろそろ収穫の合図です。     
     

最近は鹿やウサギから畑を守るのに、下は金網トタンのダブルと上は漁網にて全園を覆いつくし、中には犬を入れての完璧な体制にて梅の木を守っていますが、それでも油断大敵、見回りを怠れば一晩にて苦労も水の泡と化します。

乗用草刈マシーン!!
乗用草刈マシーン!!実はMAKOTOは元レーサー。妙に似合っています。

梅収穫の準備で草刈をしていますが、除草剤は使いたくないので体力の続く限りがんばっています。平らな畑は乗用草刈機でスピーディでカラダも楽なようにと初めて購入しました。女の人もおもしろいと言って草刈をしています。ダイカンドラ・イタリアン・ナギナタガヤと、草生栽培も取り組んできましたが、当園の梅畑にはいまいち相性が悪いのか雑草に負けてしまいまして、来年はヘヤリーベッチを種まきする予定です。農業は草とまともに戦っては体がもちません。除草剤・草刈に頼らず、『草との共生』を早く確立したいです。 

上門農園の梅畑
上門農園の梅畑。4箇所で合計約3町歩あります。

あと何日かすれば本格的な梅収穫が始まります。今年で10年目を迎えますが、梅収穫は大変な作業で、梅の熟度の見極めが難しく、やっと10年目で、本当の梅収穫はこんなもんだと身に付いてきた感じがします。作り方はまだまだ10年くらいでははなたれ小僧。梅の木が若いのが多いというのもありますが、1反当りの収量は800sくらいです。上級者は4t、5tと反収量を上げています。あと10年、20年とやり込んで一人前と言われるようになります。どうぞよろしくお願いします。

上門園 代表 上門庄亮
◆◇◆◇◆◇◆◇梅の豆知識◆◇◆◇◆◇◆◇

最近は中国産の南高梅も安く出てきているらしいですが、紀州南高梅と比べ実に締りがなく、種にケンがあるなどの違いがあります。また、梅の最大の有用成分のクエン酸の量は、紀州南高梅の1/3程度ということらしいのです。南高梅は和歌山が原産地。やはり南高梅は和歌山産が一番、というのは当然のことなのかもしれません。


by HIRO


2007年度の紀州南高梅・紫蘇畑の様子

2006年産南高梅の様子と草生栽培 2006年産南高梅の収穫と撰果の様子

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