トップページ南風の里ニュース目次>04.11.29版 2004年度の『紅俺ん路みかん』収穫開始!!

南風の里ニュースです。
2004年度の『紅俺ん路みかん』収穫開始!! 
04.11.29版
 2004年度の『紅俺ん路みかん』の収穫がついに始まりました。
前回の南風の里ニュース(04.10.17版)でお知らせしたとおり、出荷量は昨年の50〜60%くらいになるものの、味の方はめっちゃ美味しくなりました!!

  今回の南風の里ニュース、まずは上門農園 代表 上門庄亮のお話からです。
【上門農園 2004年度の紅俺ん路みかん】

今年の夏は大変高温続きで、全国的にみかんの糖度も例年になく高いレベルで進んできました。光合成が盛んに行われた結果だと思います。ところが、その後のたび重なる台風のため、雨水をどんどん吸収して果実(みかん)が大きく育ち水っぽくなり、そのため腐敗果が多くなるという、みかんにとっては大変な悪天候の年でした。
 その様な中で、当園での取り組みとしまして、アミノ酸や海水から取れたニガリの散布、腐敗からみかんを守るカニ殻エキスの散布、さらにはカルシウムやマグネシウムなどミネラル分の補給など、これが良かろうと思うことは何でも実施してみました。人間でやれることはこれ以上ないのではなかろうか、というくらいやっています。

 おかげ様で当園の紅俺ん路みかんは、味の方は大変順調にきていて、今年も皆様に美味しいみかんをお届けできそうです。ただやはり、台風が何度もこの畑を通過していますので、スリキズは例年になく多いです。これは、みかんが何とかせっかく作った果汁を守ろうとして、人間で言うカサブタのようにして自分で傷口を塞いだ跡なのです。味には全く関係ありませんので、皆様のご理解の程よろしくお願い申し上げます。 11/4撮影。台風によるスリキズ。
11/4撮影。台風によるスリキズ。
 また、今年からナギナタガヤという草によって雑草の繁殖を抑える草生栽培や、水もマイナスイオン水を散布することで病害虫を寄せ付けない工夫にも取り組んでいます。農薬の散布を来年は半分にするのが目標です。
 「もうこれで良し」でなく、さらに本物をめざし、しかも味を落とさない!!をめざして全国各地のこだわりの農家にも学びに行こうと思っています。今年は岡山の梨農家に行きましたし、京都の無農薬ぶどう園にも行きたいと思っています。
今年も美味しいみかんになりました!!
今年も美味しくなりました!!

みかん農家は私で6代目ですが、そんなに短期間で本物が作り出せるわけではありません。100年、200年の積み重ねだと思っていますので、末永いお付き合いをよろしくお願い申し上げます。                 

2004年11月29日 上門農園 上門庄亮

収穫直前の紅俺ん路の畑です。
収穫直前の紅俺ん路の畑。
【紅俺ん路みかん収穫の様子】
カメラ目線で収穫中のKIWAちゃん。 めっちゃテレながら収穫中の、山男TENMEIさん。
夕焼けの中収穫をするKIWAちゃん。
カメラ目線はやめなさい。
 普段は山仕事をしているTENMEIさん。この時期、毎年のように収穫に来てくれます。めっちゃ照れていました。
全ての樹で糖度と酸度を測定します。  収穫の際には左の写真のように、全ての樹の糖度と酸度を測ります。その基準に合格したみかんだけが収穫されるのです。(写真は栽培担当者のMAKOTO)
 
 上の2枚の写真で、みかんの支柱に赤いリボンが付けてありますが、それが合格の印です。
夫婦で糖度測定中!!  お父ちゃんが糖度を測り、お母ちゃんがテープを付けていきます。
(注:お母ちゃんはKIWAちゃんではありません。TERUちゃんと言います。)
ちなみにこの光センサーの糖度計、1台180万円するそうです。

その糖度計を覗いてみると、
なんと『15.7度』 『16.2度』!?
なんと、みかんの糖度が『15.7度』!? こちらも糖度『16.2度』!?
今日は絶好の収穫日和です。
今日は絶好の収穫日和です。

 普通のみかんが糖度12度でめっちゃウマいと言われていて、みかん農家はだいたいこの12度をひとつの目標にしています。
 上の写真の糖度は撮影のためにたくさん測りまくったわけでもなく、こんなみかんが普通にあるので、いかに『紅俺ん路みかん』がただ者ではないかがわかります。
 ちなみに今年の最高糖度は『23度』!!
もはやみかんと呼んではいけないかもしれません。
(今年の天候はみかんにとっては最悪だったのですが・・・)

 ただ、当園としてはあまり昨今の糖度競争に加担するつもりはなく、あくまで一定の水準以上のみかんということで糖度検査を行っています。ハッキリ言って13〜14度を越えると、あまりその差は分からなくなります。糖度の話をすると、そこだけがクローズアップされて、本筋から外れる恐れがあるので糖度の話はこのくらいにしておきます。

 それよりも糖度だけではなく酸味もしっかりある、いわゆるコクのあるみかん作りを当園では目指しています。糖度計の写真の酸度『1.30度』 『1.29度』と言う数字は、糖度が11度台の普通のみかんであれば「酸っぱいみかん」になりますが、これだけ糖度があれば非常に「コクのあるみかん」と感じます。
 
 それでも栽培担当者のMAKOTOは、もう少し酸度が落ちてから収穫する、と言っていましたので、どこまでもこだわるその姿勢には手前味噌ながら感心してしまいます。いったいどんなみかんになるのでしょうか?

 あくまで、当園が目指すのは「糖度と酸味のバランスのとれた、コクのあるみかん」です。
 
少々のキズがあってもピカピカしています。
少々のキズがあってもピカピカしています。

 いかがでしたでしょうか。当園の『紅俺ん路みかん』にかける思いが少しでも伝われば幸いです。どうぞ今年度産の『紅俺ん路みかん』をよろしくお願い申し上げます。

 ※この紅俺ん路みかんを食べ損ねた人は、『紅俺ん路みかんジュース』をどうぞ!!
by HIRO

 
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